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トスカーナ州には、アグリツーリズモのお宿がいろいろあります。



5月9日ボローニャから列車とバスを乗り継いで、シエナに着きました。ここから約40km離れた田舎町サンキリコ・ドルチャに車を走らせて、その郊外にあるアグリツーリズモのお宿、La Bucaという農家に2泊しました。(1泊は2人で60ユーロほどでした。)アグリツーリズモは、日本で言うと農家がやっている民宿のような宿泊施設で、そこの家族と一緒に食事をしたり、歓談したり、希望すれば農作業を体験することも出来ます。インターネットで検索すると予約もできる宿が増えています。私達はFAXで予約しました。

道路を走っていると、アグリツーリズモのお宿の看板が見えます。ベットのマークが目印です。

実際にその農家がどこにあるかは、道沿いに出ている上の写真のような看板で分かります。白地に横に細長い形で、ベットのマークが付いているので見つけやすいです。どうしてここに泊まろうと思ったかと言いますと、昨年イタリアのヴェローナで開かれたオリーブオイルの見本市(SOL)で、ここのオリーブオイルがとても印象的だったからです。どんな場所でどんな人が作っているのかを見てみたいと思いました。もしも、条件が合えば輸入も始めたいと思いました。

採れたての野菜のサラダにはここのオリーブオイルをかけて頂きました。

オリーブオイルの輸入の話をする以外での私達の大きな楽しみは、家族との食事です。お母さんとお父さん、そして20歳の息子さんとそのガールフレンドの5人で食べました。(私達は夜と朝の2食をお願いしました。朝食は実に質素で、パンケーキ1カットにジャム。コーヒーとジュース。これで5ユーロぐらいです。夕食は自家製ワインも飲めて20ユーロでした。)上の写真は夕食に使う野菜を収穫しているところです。スーパーで買うのは、水とパンぐらいだそうです。あとは近くの町で週に1、2度開かれる朝市で買ったり、自分の農園で賄っているそうです。

4000uもある農地。農地はとても安いので、移住したいくらいです。


ここには、ダックやニワトリやキジなどの動物も飼われています。そして、オリーブの木やブドウ畑もありました。お父さんの作るサンジョベーゼの赤ワインが特に美味しかったです。バランスが良くて濃厚な味わい。ついつい飲みすぎました。2回の夕食ではお母さんの手料理のうさぎや鶏肉のローストも味わいました。鶏は昨日捌いたそうです。本当に何を食べてもおいしいものばかりでした。農家はいいものをたべているなぁと感心しました。

標高が高い土地なので、夜は冷え込みます。毛布が必要でした。


さて、上が泊まったお部屋です。L字型で母屋につながっています。お部屋は2〜3個ありました。電話はありませんが、トイレとシャワー、TVもあります。食事は母屋で家族と一緒に食べました。(ネット接続は、母屋でやらせてもらいました。)
 
アグリツーリズモのお勧めは、何と言っても現地のイタリア人と触れ合うことが出来る点です。一般の旅行者にとって現地のイタリア人とゆっくりと食事をして会話する機会は余り無いと思います。まして、日本人の団体旅行ですと、ずっと日本語だけで旅をすることになります。勉強したイタリア語を使いたいとか、もっとイタリア人の生活や生き方を知りたい場合には、やはり直に会って現地の人とお話するのがいいと思います。また、普段どのような食生活をしているかを知るにも、こうした宿に泊まることで新たな発見があると思います。


トスカーナ州には、アグリツーリズモのお宿がいろいろあります。