トリュフ犬は、お父さんにぞっこんなんです。 |
5月10日の今日は、サンキリコ・ドルチャの農家のお宿、LA BUCA からレンタカーでトリュフの故郷であるサンミニアート村に行きました。10時半過ぎに宿を出たのですが、途中の町で大きな橋の架け替え工事があって、そこで大いに道に迷いました。携帯電話を持っていたので電話をかけると、夫のリカルドさんが英語で道順を教えてくれました。そして、何とか12時ごろ着きました。 |
今回の旅で一番楽しみにしていたのが、このトリュフの村を訪問することでした。そしてトリュフ犬にもう一度会って遊んだり、どのように森の中でトリュフを探すのかを実際に見てみたかったのです。そして、もちろん犬とも仲良くなりたいなぁとも思っていました。ところが、・・・・ |
上の写真のように、このトリュフ犬のステラは、飼い主のお父さんにぞっこんです。家族の他の人にも関心がありません。見向きもしないのです。まさに今から森に出かける時の様子が上の写真ですが、千切れそうなほどぶるんぶるんとしっぽを振って動き回っています。お父さんが森に出かけることが分かっているようで、「早く遊んでー」と言っているようです。 |
初めはひもに繋いで歩いていましたが、ひもを外した後もずっとお父さんの周りをぐるぐる回りながら、あっちこっちに走ってはまた戻ってきます。写真に撮れない位のスピードで動き回っています。興奮気味です。まるでお父さんとの「2人の世界」に入っているようで、私達やモニカが呼びかけても反応しません。誰が自分に餌をくれたり遊んでくれるのかを犬は良く知っているようです。 |
森に入って10分位して、とうとう黒トリュフを見つけました。森に向かう道からお父さんのビエリさんはずっとステラに声を掛けていました。「どうなの? そこかい? 見つかったのかい? 遊んでいるだけなのかい?」と。そして、お父さんには分かるそうです。ステラが遊びで土をほじくっているのか、本当にトリュフを見つけたのかが。こうして約50分ほどの森の散歩で、黒トリュフが4つも採れました。 |
犬との密接な関係がないと成り立たない仕事だと思いました。こうした人達のお陰で、香り高いトリュフを味わえることに感謝しました。また、別の機会にどのように犬が森の中でトリュフを見つけるのかをご紹介したいと思います。 |
トリュフ犬は、お父さんにぞっこんなんです。 |