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デジョネ(ランチ)に出たチーズの盛り合わせ。(ニュイ・サン・ジョルジュ)



今日は、3月14日です。昨日までとは違い気温が5,6度ありとても暖かく感じます。12時半に、チーズ工場の取材を終えて、ニュイ・サン・ジョルジュに戻りました。1時近くになったので、ホテルの隣にあるランビック(L'ALAMBIC)というレストラン(ロジドフランスというホテルチェーン店の一つ)に食事に行きました。21ユーロのミニコースで、前菜とメインとチーズとデザートが付いてきます。

ニュイ・サン・ジョルジュ町?村?です。ホテルの近くの様子です。道路沿いにはワインの直売店があちこちにあります。


1階がホテル、その地下がレストランになっています。ワインセラーのように石作りの内装が重厚で落ち着いた感じのするレストランでした。上の写真の道路の右側に下の写真のように広い駐車場のあるこのレストランがあります。


ニュイ・サン・ジョルジュにあるレストラン、ランビック。


体調がまだ本調子ではない二人だったので、前菜とメインのお料理を半分以上残してしまいました。さて、いよいよチーズです。と思ったら今回は、ちょっと様子が違いました。下のようなトレーにチーズが2つ。ナイフも2本。チーズの名前を説明して、私達のテーブルの横に置かれた小さな補助テーブルにトレーごと置いて、チーズを取り分けることなくそのまま去って行きました。

1つが200gほどある大きさです。どんなに空腹でも2個共に食べきることは難しいと思いました。

えっ? これって、好きなだけ切ってお食べくださいってことなのかなぁ?と顔を見合わせて大笑いしました。こういうスタイルでのチーズのサービスの仕方は初めてだったので、驚きました。そして、この光景を見て昔を思い出しました。学生の頃にサークルのスキーで長野の野沢温泉に何度か行きました。この村では、毎度のご飯に特産の野沢菜漬けが丼に大盛りにして無料で出してくれました。食べても食べてもお腹が空いたあの頃、野沢菜漬けのお陰で、他のおかずがすっかり無くなった私達も、おひつに残ったご飯から、さらにもう一杯のお代わりをすることが出来てとてもいい思い出でした。でも、さすがの私達も出された野沢菜漬け全てを食べ切れなかったのと同じで、このチーズも出されても全てを食べるフランス人は余りいないのでは?と思いました。今回のことは、何だかとてもほのぼのとした場面となりました。チーズですが、白いチーズの方は、シャウルスに似たチーズで、オレンジ色の方は、フレッシュタイプでリコッタを固めたようなチーズでした。どちらの地元ブルゴーニュのものです。
  
私は、どちらも少しだけ切って自分のお皿に取り分けて、パンにのせていただきました。フランス人がチーズを食べる時には、パンと一緒に食べることが多いと思います。といいますかチーズとパンはセットの様な気がします。日本人が、ふりかけだけを食べない様に、ふりかけにはご飯が必要で、これと同じ関係とでも言えばいいのでしょうか? つまり、日本人が例えば6Pチーズだけを口に入れてほおばるような食べ方はあまり無いようです。また、フランス人がチーズをクラッカーにのせたりもしないようです。フランスはチーズが美味しいのはもちろんですが、私は特にパンが日本で売られているものに比べて格段に美味しい気がします。ひょっとすると日本人がご飯好きなように、フランス人はおいしいパンをよりおいしく食べたいが為に、チーズをパンにつけて食べているのかも知れません。今回の滞在中にあと1回は、レストランでチーズを食べてみたいと思います。


デジョネ(ランチ)に出たチーズの盛り合わせ。(ニュイ・サン・ジョルジュ)