オリーブやオリーブオイルの本は日本でも数はとても少ないです。また、本当に資料と言えるようなものになると、ほとんどありません。こちらイタリアやフランスの一般的な本屋さんを廻っても、専門書を見つけることはとても難しいです。こうした、各地にある農産物の事務局を訪ねることで、いろいろな情報が手に入ります。例えば、オリーブの木や葉っぱや果実には、どのような害虫が付いたり、どのような病気があるのか。また、その為にどんな農薬が必要なのか、或いは農薬や化学肥料を使わないためには、どうような予防策があるのか? つまり、チーズマーケットでは、売るだけではなくて自分達も食べるので、オリーブの木を如何にして育てていくかということが知りたいのです。また、どのようにしてオリーブオイルにしたり、塩漬けのオリーブにするのかといった「作り方」も詳しく知りたいのです。こうした詳細な情報は、なかなか一般には出回りません。消費者に知られたくない情報は、本屋さんには並ぶことは稀です。しかし、こうした農業の事務局が発行する書籍類は、オリーブの生産者や関係者を対象にしているものが揃っているので、大いに参考になります。頂いた本は、全てイタリア語で書かれていますが、ドリアーナの力を借りてメールのやり取りをしながら、また辞書を引きながら、一体何が書かれてあるのかを解き明かしていきたいと思います。そして、少しずつホームページ上で広く公開していきたいと思います。チーズマーケットをやってきて、何が面白いかといいましても、知らなかった事が徐々に分かってくることが一番です。そして、その為にはいろいろな人との出会いがあり、いろいろな地方を訪ねることが出来ることです。そして、それらの全てを結集した結果の良質な商品と詳しい情報をお客様に提供することで、喜んで頂ける事だと思います。 |