| TOP |  お買い物方法 |  南イタリアとシチリア島のチーズとオリーブオイルの旅日記2005 |

カステルヴェトラーノ(シチリア島)のオリーブ事務局に資料をもらいに行きました。



10月18日の午前中にナターレさんのオリーブをはじめ、この地方のオリーブについて、学びたいと思い、隣町のカステルヴェトラーノにあるオリーブ事務局を訪ねました。事務局は、農業と林業の2つの部門があります。農業では、オリーブやオリーブオイル、ワインやチーズなどこのシチリア島で作られる全ての農産物と加工品に関係するいろいろな取り組みを行っています。中でも、広報活動も活発で、独自に発行した多くの書籍やポスターなども関係者に配布しています。

ASSESSORATO AGRICOLTURA E FORESTE 農業と林業の発展のための公共サービスの事務局です。

こちらの建物は、セキュリティーが厳重です。ドアは必ず閉まっていて、インターホンで用件を知らせないと中に入れません。ドリアーナさんがイタリア語で私達が日本から来てオリーブを輸入していることを説明してくれました。どうぞ、どうぞと言って通してくれました。

ガラスケースに展示されたこの地方のオリーブオイル。


部屋の中には、ガラスケースにこの地方の農産物が展示されています。オリーブやオリーブオイル、ワインも並んでいました。もちろん私達が輸入しているワインとオリーブオイルもありました。
頂いたオリーブの専門書。ポスターも数枚頂きました。


オリーブやオリーブオイルの本は日本でも数はとても少ないです。また、本当に資料と言えるようなものになると、ほとんどありません。こちらイタリアやフランスの一般的な本屋さんを廻っても、専門書を見つけることはとても難しいです。こうした、各地にある農産物の事務局を訪ねることで、いろいろな情報が手に入ります。例えば、オリーブの木や葉っぱや果実には、どのような害虫が付いたり、どのような病気があるのか。また、その為にどんな農薬が必要なのか、或いは農薬や化学肥料を使わないためには、どうような予防策があるのか? つまり、チーズマーケットでは、売るだけではなくて自分達も食べるので、オリーブの木を如何にして育てていくかということが知りたいのです。また、どのようにしてオリーブオイルにしたり、塩漬けのオリーブにするのかといった「作り方」も詳しく知りたいのです。こうした詳細な情報は、なかなか一般には出回りません。消費者に知られたくない情報は、本屋さんには並ぶことは稀です。しかし、こうした農業の事務局が発行する書籍類は、オリーブの生産者や関係者を対象にしているものが揃っているので、大いに参考になります。頂いた本は、全てイタリア語で書かれていますが、ドリアーナの力を借りてメールのやり取りをしながら、また辞書を引きながら、一体何が書かれてあるのかを解き明かしていきたいと思います。そして、少しずつホームページ上で広く公開していきたいと思います。チーズマーケットをやってきて、何が面白いかといいましても、知らなかった事が徐々に分かってくることが一番です。そして、その為にはいろいろな人との出会いがあり、いろいろな地方を訪ねることが出来ることです。そして、それらの全てを結集した結果の良質な商品と詳しい情報をお客様に提供することで、喜んで頂ける事だと思います。


カステルヴェトラーノ(シチリア島)のオリーブ事務局に資料をもらいに行きました。