| TOP |  お買い物方法 |  南イタリアとシチリア島のチーズとオリーブオイルの旅日記2005 |

アグリジェントで古代ギリシャ遺跡を見てきました。



今日は、10月16日の日曜日です。ヨーロッパでは日曜日はほとんどの店が休みます。こういう日は観光に当てるといいと思います。前回はレンタカーでは無かったので行けなかったアグリジェントにやって来ました。目的は、古代ギリシャ遺跡を見ることです。


丘をゆっくりと歩いて登ると目の前にコンコルド神殿が現れます。美奈子店長も目が輝いています。

宿泊先は、アグリジェントの南の海岸沿いの町、San Leone(サンレオーネ)です。遺跡には車で5分で着きました。駐車場は3時間で3ユーロ。ゆっくりと見て回ることが出来ます。朝9時半ぐらいなので空いていました。入場料は大人6ユーロ。もしも美術館の入場も希望すると10ユーロ以上だったと思います。さて、駐車場から緩やかな坂道を歩いていくと、目の前にコンコルド神殿が徐々に大きく見えてきました。

神殿の場所は、馬の背のように長い丘の中でもより高い場所なので360度の視界が広がります。

朝日が上の写真の右斜めから差していたので、やや逆光で見えにくいですが、 光のコントラストが強く、より大きくより立体感があるように感じました。ドイツからのグループの観光客もいらっしゃいました。写真の左にはもう一つの丘が平行してあり、そこがアグリジェントの市街地です。一方の右側は海岸方向で、土地も徐々に低くなっています。つまり、この神殿がある細長い丘は、アグリジェントの町と海岸線のちょうど真ん中辺りに細長く広がる丘なので、どこからでもこの神殿を見つけることができます。しばし、立ち止まり眺めます。現在でもしっかりと残っているとは、当時の建築技術の高さを感じます。方位や暦など天文学が発達しないと出来ない建築なので、常に星を観察できるようにこうした高台に作られたのでしょうか?

柱は一本の細長い石をくり抜いたのではなく、円筒形のものを5、6段積み上げて高い柱にしていることが分かります。

木造住宅に住む私には、こうした円筒形の石でできた柱には、とても珍しく感じますし、憧れでもあります。でも日本は地震が多いから建てられないなぁとも思います。とても長い時間を超えた古代遺跡と直に向き合えば、本物の迫力が体全体から伝わってきます。遺跡に限らず、古い街並みなどを後世に伝えていこうとするイタリア人の努力の積み重ねのお陰だと思いました。



アグリジェントで古代ギリシャ遺跡を見てきました。