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フランスで最大のミモレットを発見しました。



8月18日、ベルギーとの国境を接する北フランスの大都市、リールにノルマンディーからやってきました。目的はオレンジ色のハードチーズ、そうですミモレットです。工場の玄関でこれまでに見たことの無いほどとても大きなミモレットを見つけました。下の写真がそれです。どうでしょうか?・・・・

大きなミモレットの模型に興奮気味の美奈子店長。

もちろんこれは、プラスチック製の模型です。でももしも本当でしたら、重さは60kgはゆうに超えているミモレットだと思います。驚かせてごめんなさい。実物のミモレットの大きさは、約3kgほどです。下の写真のように大人の頭よりも一回り小さいぐらいのボールの様な形をしています。

3代目の社長さんは、貴族出身のように?お上品な方でした。

今回、取材をさせて頂いたメーカーは、Cesar Losfeld とう名前です。チーズマーケットでは、ここのミモレットを主に輸入しております。今回の取材でいろいろなことが分かりました。その中の一つをご紹介します。ミモレットのことでよく質問を受けるのが、「どうしてミモレットはオレンジ色をしたチーズなのか?」という質問です。

これがミモレットのセラーです。部屋毎に温度や湿度を変えて、熟成させる早さなどを管理しています。

実は、この答えには諸説がありますが、どれも決定力に欠け、確実なものはないそうです。・・・ということが分かりました。そんな諸説の中で、今回取材に応じて頂いたこのチーズ工場の社長さんのお話はこうです。昔この地方を治めていた王家がいて、その名前をオレンジ家といったそうです。例えば、あのブルボン家のような王家の一つがこのオレンジ家だったそうです。この王家が繁栄を極めていた時代にチーズを作っていたこの地方のある職人が、このオレンジ王家に喜ばれるようにと、ミルクにロクーを混ぜて、オレンジ色のチーズを作ったのが、もともとのミモレットの始まりだとおっしゃっていました。うーん、これも面白い話しだなぁと思いました。いずれにせよ、私はチーズを通して歴史や文化を学ぶことが出来て、ますますいろいろなことに興味が沸いてきています。チーズを通して、高校時代に習った世界史や地理やその後に読んだ本などの情報が頭の中でどんどんつながっていき、毎日とても面白いです。「食べて美味しい、知って面白い。」それがチーズなのだと思いました。8月19日の昼にパリから日本に戻ります。1600kmの行程を無事走破できました。


フランスで最大のミモレットを発見しました。