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ゴルゴンゾラの作り方3(カードを型に入れ固める編)



4月に訪問したゴルゴンゾラの工場の報告として、ゴルゴンゾラの作り方を5回にわたって解説して参ります。
3回目の今日は、カードを型枠に入れて熟成する別の工場へ運べるようにするまでをお伝えします。



ゴルゴンゾラの丸釜から6個のゴルゴンゾラができました。

 

1.前回の話でカードをゴルゴンゾラの型枠に何回かに分けて入れていきましたが、このとおりほぼこれで一杯の量になりました。見比べると全てのゴルゴンゾラの型枠に入っているカードの量は揃っていないことが分かりますね。

布に包まれたゴルゴンゾラのカード。

 

2.1の型枠の外にある布でカードを包み込んで覆います。そして上と下をひっくり返します。するとこの様にさっきまで底にあったカードはそれ自身の重みで、平らになっていました。

ゴルゴンゾラのカードの布を外せば、・・・豆腐のようですね。

 

3.しばらくこのように上と下を反対にして置いておきます。そして元のとおりの上と下の位置に戻して、包まれていた布を開けば、あぁーこちらも平らになっています。随分とゴルゴンゾラらしくなってきました。

このゴルゴンゾラの型枠をひっくり返す作業はとても力が要ります。

 

4.この様に上と下をひっくり返す作業を2度行ないます。時間と共にカードから水分が徐々に抜けてきて、カードのかさが徐々に減ってきてるのが分かります。

どの布も本当にきれいでした。きちんと洗濯しているなぁという印象です。

 

5.3とこの5の写真を比べるとカードのかさが減っているのが良く分かります。

ゴルゴンゾラに巻いてあった布を外します。

 

6.これくらい減るとゴルゴンゾラの型枠の内側にあった布を取り除きます。この時点から、もうカードから水分が抜けて締まって来ていて崩れないほどの硬さになっていることを示しています。

ゴルゴンゾラのナンバリング。この番号でどこの工場で作られたかがわかります。

 

7.これがチーズマーケットで輸入しているCademartori社のゴルゴンゾラであることを示す番号のプレートです。77番ですが、反対の印字になっています。

ゴルゴンゾラのナンバリング。このプレート一つをとってもきちんと洗浄されています。

 

8.それは、このようにゴルゴンゾラの底になる部分にあてがうので、ゴルゴンゾラに写る番号が77と読めるようにするためです。ゴルゴンゾラを1ホールのまま輸入していますので、新琴似でカットする時にこの77番をいつも確認しています。

Cademartri社のマッシモさんの手です。とても親切な方でした。

 

9.かなりかさが減りました。これぐらいで次の場所に冷蔵トラックで移動するのです。そうです、ゴルゴンゾラは、ミルクからチーズの形を作るまでの工場とその後で青カビを育てて塩を表面に塗って熟成させる工場とは地域が全く違うのです。指で示している線は、最終的においしいゴルゴンゾラになって出荷される時点でのかさを示しています。最初のカードの約1/3の量になってしまうのですね。さぁ、これからゴルゴンゾラは、ミラノの北にある山岳地帯へと約1時間半で移動していくのです。次回からは、別の工場からゴルゴンゾラの熟成方法をお伝えして参ります。

            

ゴルゴンゾラの作り方3(カードを型に入れ固める編)