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お茶の作り方(揉み終った茶葉を天日で干します。)高知県 中津川地区(5月2007)



5月13日(2007)から宿泊をした農家民宿はこばさんで番茶の作り方を教えて頂きました。今回は揉み終ったお茶の葉を天日に干す作業についてのお話です。
 
お茶の葉を炒るにに使ったかまどの背中側にある空き地に、田辺さんがお茶を干せるように台を用意しています。青いプタスチック製の大きな網の目のような板にガーゼのような白い布を敷き、その上に揉まれたお茶の葉を手で広げて、乾燥しやすいように並べます。

フランスから届いたやぎのチーズを丁寧にやっているので、チーズマーケットのやぎのチーズがおいしい様に、今回のお茶も美奈子店長に几帳面さで、きっといいものになると思いましまた。私は、・・・。

お茶の葉を天日で干すには、晴天の日に2日間ほど時間が必要だそうです。下の写真は揉み終えたばかりのまだ少し温かいお茶の葉です。アブラナを湯がいた時のようにこのまま食べられそうなおいしい緑色をしています。このままでは、うまく干せないので手で広げます。

このままだし汁にしばらく漬ければ、「お浸し」になりそうな位おいしそうなお茶の葉。柔らかいです。

  これが丸二日経つと下の写真のようにしっかりと乾燥するとほぼ完成です。まだきれいな緑色が残っています。

5月中旬の四国は、新茶作りの時期なので、この頃に行くといいですよ。

乾燥が終わると田辺さんと奥さんが袋詰めにします。あんなに摘み取ったのに、乾燥するととても少なく感じます。お茶をはじめ乾物の食品は、貴重だと思いました。

息の合ったご夫婦の動きに無駄はありません。手際よく作業をされています。

これが完成したお茶です。煎茶よりもやや黄色がかった色をしていますが、濃厚な渋さで私はとても好きな味でした。

札幌に帰ってからも大事に田辺茶を飲んでいます。飲む度に旅のことが思い出されます。

田辺さんの奥さんの客子(ひとこ)さんの話によると、同じお茶の葉から緑茶、紅茶、ウーロン茶など何通りものお茶になるそうで、途中の炒る時の加減でも味が変わってくるそうです。いろいろと作り方を変えて、紅茶とほうじ茶の間の様なお茶も作ったりして楽しんでいるそうです。

HPに書かれている内容を読んで、是非行ってみたいと思った田辺荘市さん。これからも多くの人に素晴らしい体験をさせてあげて下さい。

作業が一段落したので、夫の荘市さんと美奈子店長で写真を撮りました。この後で、荘市さんと一緒に山に行き、しいたけの原木を並べている様子を見てきました。何かうまく言えませんが、都会と違い田舎暮らしには、自然や植物に働きかけるエネルギーがあれば、天候による多少はありますが、それでもいろいろな恵みや楽しみを与えてくれるんだなぁと感じました。今回のお茶の木ですが、5年、10年はもちろん30年もお茶を生産することが出来る木もあるそうです。これなら、家宝ものだと思いました。私はいつか果樹園の農家に成りたいと思っていますが、お茶の木も中々の魅力を感じた体験となりました。田辺さんご夫婦に心から感謝したいと思います。


お茶の作り方(揉み終った茶葉を天日で干します。)高知県 中津川地区(5月2007)